アパートの外装・外壁リフォームに関して~part2~
賃貸物件をお持ちのオーナ様こんにちは!
大規模修繕専門店『修繕計画』です。
前回は【アパート塗装の効果】に関してお伝えさせていただきました。
その中で耐久性が向上するとお伝えいたしましたが、使用する塗装材で効果も変わってまいります。
アクリル、シリコン、フッ素などなど沢山の塗装材がありますが、それぞれどんな特徴を持っているのか?
今回のブログでは【アパート塗装で選ぶ塗料の種類】についてお伝えさせていただきます。
1.アクリル塗料
アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。
20~30年前に主流で使われていた塗料で値段はシリコン塗料に比べ半分から3分の1程度に抑える事が出来ます。
しかし耐用年数が3~8年と住宅用の塗料では最短の種類になり、紫外線に弱く雨の影響も受けやすく屋外の耐久性に弱みがあります。
また、塗膜が固くなるためひびが入りやすく、浸透性も高いため、汚れなどをはじく効果にもあまり期待できません。
定期的なメンテナンスをしないと、外壁がどんどん汚れて建物全体の印象が悪くなってしまいます。
そのため、現在外壁の塗り替えで使われることはほとんどありません。
2.ウレタン塗料
ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。
シリコン塗料と比べ、柔らかく弾力性がある為、壁がひび割れを起こしても、割れ目から水が入り込むのを防ぐことができます。
そのため、外壁の補修塗料としても使われることが多いです。
また、ウレタン塗料は柔らかく艶があり、他の材料に比べ傷がつきやすいメリットがありますが、防水性や撥水性に優れ、埃や汚れが落ちやすいという長所があります。
この特性を生かして、家具などにも多く用いられております。
デメリットとしては、シリコン塗料などに比べると紫外線に弱く、屋外などに使用した場合には耐用年数が比較的短くなります。
※6~7年ほどで再塗装が必要となる場合も
そのため、紫外線に当たらないような箇所に塗ることが多いです。
その為、塗替えをせずに長期的に見た目を保ちたいものにはウレタン塗装の使用はあまり向いていません。
3.シリコン系塗料
シリコン系塗料とは、主成分の合成樹脂に一定程度シリコン含まれている塗料です。
塗料を選ぶ際には価格だけでなく耐久性も大切な要素となりますが、シリコン系塗料はこの2つのバランスが優れています。
グレードの低い塗料だと、5~8年程度のスパンで塗り替えが必要ですが、シリコン系塗料は耐久性が高いため、耐用年数も8~12年と長めです。
価格もフッ素系塗料に比べ安く、性能も良いため、主流の材料となっています。
メリットとしては、雨やホコリなどの汚れを防ぐ性質があります。そのため、長い期間外壁を美しく保つことができるのです。
また、紫外線にも強いため、外壁の中でも紫外線が当たりやすい部分によく使われています。
デメリットとしては、撥水性があるため、そのぶん、密着性が低くなります。また、ひび割れもしやすいというデメリットがあるのも事実です。
しかし、密着性の問題に関しては適合した下地材をしっかりと塗布する事でカバーできます。
また、最高級のシリコン系塗料であれば、ひび割れしにくい機能を持ったものもあります。建物の状態に適した塗料を選ぶことで、デメリットの軽減・解決が可能になります。
またシリコンのみで塗料化できないため、ほとんどの塗料がアクリルやウレタンが含まれております。
ただ単にシリコン系というだけで考えるよりどの程度シリコンが含まれているか?も大切になってきますが、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研と言った大手のシリコン塗料を使っていればそこまで過敏になる必要はありません。
シリコン系塗料にはデメリットもありますが、総合的に見れば優秀な塗料です。どの塗料を使うべきか迷った場合は、シリコン系塗料を選べば良いといわれているほどです。
コストと耐久性のバランスの良さが魅力の塗料ですから、一般的な住宅であれば、ほとんどのお客様がシリコン系塗料をご使用いたします。
4.フッ素系塗料
フッ素系塗料とは、主成分の合成樹脂に一定程度フッ素が含まれている塗料です。
フッ素塗料のメリットとしては既存の塗料に比べ紫外線や雨風によるダメージを受けにくい特徴があり、耐久性が1.5倍~2倍ほど向上しています。
また、外壁に隙間なく塗れるため塗装が部分的に剥がれ落ちにくく、高い保護機能を保てます。
一般的に塗膜は酸性雨や大きな温度変化、紫外線によってダメージを受けます。この3つのダメージ要因のうち最も影響力が強いのが紫外線です。
ウレタンやシリコン塗料は遮熱や耐熱性能は悪くありませんが強い紫外線を受け劣化しますがフッ素樹脂は結合エネルギーが高いため、紫外線の影響を受けにくい為、劣化スピードが緩やかです。
フッ素塗料は軽い汚れであれば雨が降るだけで綺麗になります。
水と塗料の結びつく力が強く塗膜表面に汚れが付着しても、水分が塗膜と汚れの間に入り込んで汚れを落としてくれます。
また、カビや藻に対して強い耐性があり、湿気がこもりやすい場所に対して効果的です。
カビや藻が発生した場合でも水で流し落とせるため他の塗料に比べメンテナンスを行う際の負担が小さくなります。
フッ素塗料は耐摩耗性が高く風雨にさらされたり、掃除を繰り返しても塗膜表面の劣化が起きにくく、シリコン塗料は摩耗により10年で20%ほど光沢を失いますが、フッ素塗料は10%の減少で済むので建物の美観を維持するにはフッ素塗料の方が有利となります。
デメリットとしては、フッ素系塗料が一般的に使われ始めたのが最近の事で施工事例はそれほど多くありません。
施工業者の多くはこれまで用いられてきた塗料を利用するため、フッ素塗料のノウハウを持つ業者は限られてしまいます。
また、施工価格が高いことが難点です。シリコン系塗料に比べ㎡あたり1.5~2倍と施工価格が跳ね上がってしまいます。
もう一つデメリットとして、一度フッ素を塗装すると次の塗装をする際に特別な下塗りをしないと塗料をはじくのでシリコン塗料などより費用が掛かるという欠点があります。
もし外観を重視するのであれば、フッ素系塗料の光沢は新築のようにきれいな外観を生み出してくれます。
親水性も優れており汚れにくく、外観をきれいに保ちたいと考えている場合には、フッ素系塗料を使用するメリットは大きくなります。
ただし、フッ素系塗料でも、建物や屋根そのものの耐久性を伸ばすことはできません。
もし、建物自体の寿命が短い場合や、数年後に建て替えの可能性が大きいという状態であれば、シリコン系塗料やウレタン系塗料を選択する事もお勧めいたします。
こうして見ると沢山の種類があり逆にどれを選んだらいいのかわからない…という方もいらっしゃるかもしれません。
塗料は耐用年数や性能が上がるほど高価になっていきます。必ずしも高性能な塗料がオーナ様にとって最適であるとは限りません。
物件の現状や問題点など、オーナ様の悩みを解消しする事が一番ですので、物件に関して一緒に考えていきましょう。
それでは次回のブログでお会いしましょう!
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